ブランドの歴史

1810年、〈メルトン・マイネル・ウェストン〉ブランドの始祖ともいえるヨハン・ラングハマーは、金管楽器とハーモニカの製造をこれらの地域で始めました。彼の工場は当時300ほどもあった楽器工房を代表する一つで、3000人以上もの職人たちとともに1939年の第二次世界大戦勃発まで活動を続けていました。

1922年に生まれたヴェンツェルの息子、アントン・マイネルは青年時代、第二次世界大戦の影響で故郷から追放され、グラスリッツの地に帰ることはできませんでした。

1947年にアントンは父ヴェンツェルとバイエルン州で再会することができました。アントンは古くから続く家業を、ミュンヘンから南のゲレツリードで再開することにし、ブランド名を〈メルトン〉としました。しかし〈メルトン〉という名はすでにアメリカで使用されていたため、冷戦時代を意識したアントンは〈マイネル・ウェストン〉と改名しました。同時に〈マイネル・ウェストン〉は、“西側”から送られる高品質な楽器を高く評価していました。

ゲルハルトは、様々な音楽家の協会へ積極的に参加するだけでなく、ドイツ楽器製造の協会長も務めました。その後ゲルハルトはB&S GmbHを買収し、自社の持株会社としたのです。